PHCbi

FAQ

よくある質問

測定を行うために準備する必要があるものは何ですか。

お客様にご準備いただくもの

実験に使用する培地、細胞、24ウェルプレート、添加試薬
キャリブレーションのためのグルコース不含培地、市販乳酸試薬、その他培養に必要な機器類、消耗品

PHCが提供するもの

センサーモジュール、準備したウェルプレートに対応したプレートアダプター

※プレートアダプターは、各プレートの寸法に合わせて設計が異なりますので、製品仕様をご参照ください。

どのような手順で代謝分析をするのでしょうか。

まず、細胞を測定する前に、グルコースと乳酸の検量線を作成するために2種類の濃度既知培地を測定し校正を行います。
測定中は、培地交換や継代、試薬の添加など通常の培養作業が可能です。
測定データは1分おきに取得され、そのデータをもとに15分おきの代謝速度のデータを導出することができます。

どのような培地・添加試薬に対応していますか。

RPMI-1640培地やDMEM培地、その他専用培地での測定実績はアプリケーションノートに記載しております。
また、実績のある添加試薬は3-BPやOligomycinがあります。

測定結果は実験条件にもよりますので、デモを通して性能確認を行うことを推奨いたします。
デモの申し込みや、使用可能な試薬についての詳細はお問い合わせください。

どのような細胞に対応していますか。

各種株化細胞、T細胞、iPS細胞などで測定実績をアプリケーションノートに掲載しています。ご参考にしてください。
また、ISO 10993-5: 2009を参考にした細胞毒性試験を実施し、センサーによる細胞への影響はないことを確認しています。ただし、すべての細胞に対して影響がないことは保証いたしかねます。

お使いの細胞に適合するか、デモを通して性能確認することを推奨します。

滅菌、清掃はどのようにすればよいですか。

センサーモジュールはガンマ線照射されたシングルユースのものをご提供いたします。
プレートアダプターは、オートクレーブ滅菌が可能で、繰り返し使用が可能です。
詳しい使用方法はビデオもご覧ください

CO2インキュベーター内に設置して使用するディテクターは、外装及び内部の一部をエタノール清掃することが可能です。
過酸化水素除染には対応していません。
CO2インキュベーターによる高湿環境での使用により、ディテクター内部の汚染が気になる方は、メーカーによる引取り洗浄サービスをご利用いただけます。

校正の仕方を教えてください。

キャリブレーションは培地・グルコース溶液・乳酸試薬を使用します。
ご使用の培地に所定濃度となるようグルコース・乳酸を添加しキャリブレーション液を2種類(A液、B液)調整します。
その後、センサーを浸漬し、ディテクター内に設置し、キャリブレーション液の電流値を測定することで検量線を作成致します。

キャリブレーションから測定までの流れ

1日目:キャリブレーションA液の電流値を測定
↓24h後
2日目:キャリブレーションB液の電流値を測定
↓24h後 3日目:目的サンプル(細胞+培地)のAssay開始
↓最大10日間測定

また、キャリブレーションを行なう際はソフトウェア内のアッセイテンプレートを作成する必要があります。
アッセイテンプレートには、細胞や培地等の情報とウェル配置を入力します。
アッセイテンプレートを作成するには、測定対象となる培地(測定培地)をベースに作成したキャリブレーション溶液のグルコース濃度と乳酸濃度が必要です。

Wellプレート内の培養細胞をグルーピング

任意のGroupの編集ボタンを押し、Group情報を入力します。

Name Groupの名前を入力します(任意)
Cell 測定する細胞の名前を入力します(任意)
Medium 測定培地の名前を入力します(任意)
Calib. A Glc/Lac
Calib. B Glc/Lac
キャリブレーションA溶液、B溶液のグルコース濃度と乳酸濃度を入力します(必須)

操作方法はビデオもご覧ください 。

コントローラーでできるデータ解析はどのようなものがありますか。

測定したデータを解析します。測定値に含まれるノイズを除去し、データを微分処理することにより、グルコースの消費速度と乳酸の産生速度が算出できます。

解析の開始・保存

Analyzeボタンを押し、解析を行います。解析結果(濃度/代謝速度)がグラフエリアに表示されます。

代謝速度の算出|Analysis

各Groupの濃度と代謝速度の「平均値」と「標準偏差」が表示されます。

Data グラフエリアに表示するデータ種類を選択します。
Sensor グラフエリアに表示するセンサー種類をチェックボックスで選択します。
Glc /Lac ボタンで太線表示/通常線幅表示を切り替えます。
Group グラフエリアに表示するグループ種類をチェックボックスで選択します。
Statistics 各Groupの濃度と代謝速度の「平均値」と「標準偏差」が表示されます。
Graph option 各グループの濃度、代謝速度の不偏標準偏差の表示/非表示をチェックボックスで切り替えます。
データの出力形式はどのようなものがありますか。

コントローラーによるデータの解析及びスクリーンショットの取得が可能です。
また、データ解析後に、濃度の連続データと代謝速度データをCSVファイルとして出力し、USBメモリを使用してコントローラーからデータを取り出すことが可能です。

低酸素培養には対応しているか。

LiCellMoの使用推奨酸素濃度は約7%です。
使用推奨酸素濃度未満の動作保証は致しかねますので、デモを通して性能確認を行うことを推奨いたします。

振盪培養に対応していますか。

ディテクターを振盪させることは、危険性が高いためできません。