環境の取り組み

省資源化による
環境への配慮

目指す姿

大量生産・大量消費・大量廃棄の社会により資源の枯渇や環境破壊等、さまざまな問題が発生し、企業としても原材料の調達から廃棄までを視野に入れた資源の効率的活用が不可欠となっています。PHCグループは、「省資源化による環境への配慮」をマテリアリティの一つに特定し、製造拠点・ラボ等における連結売上高あたりの取水量および廃棄物量や、連結売上高あたりの梱包材量の削減のためのKPI・目標値を定め取り組みを進めています。

取り組み

包装材の見直し
ーPHCバイオメディカ事業部ー

PHCバイオメディカ事業部の群馬地区では、製品開発のステップから廃プラスチック等の包装材の削減を意識した取り組みを推進しています。調達では、パッキン納品時の段ボールでの梱包を廃止し、つるし梱包へ変更することで、2023年度は段ボールの廃棄量を3,856kg削減することができました。また、品質マネジメントシステム(QMS)の改定により、2024年4月以降の開発製品において、製品アセスメントシートの「包装」に関する項目を必須にしています。
他にも分別の徹底による再資源化や廃材を最小限に抑えるための材料の有効使用率の向上など、環境への配慮を意識した製品開発に積極的に取り組んでいます。

担当者の声

青野 雅弘

青野 雅弘PHC株式会社
バイオメディカ事業部
バイオメディカ工場
組立製造課 材料管理係

今回の台車納品を検討する中で、①サプライヤー様のエレベーターの寸法を考慮した台車作成、②3種類のパッキンを1つの台車で切り替える、③最小限の台車数を作成する、といった大きく3つの課題をクリアする必要がありました。何度も試作を繰り返し各部署の協力も得ながらようやく1年がかりで完成しました。サプライヤーにも何度もお邪魔し運用の合意を頂けたことに安堵しました。皆様のご協力あっての達成です。ありがとうございました!

従来の段ボールでの梱包 イメージ
従来の段ボールでの梱包
つるし梱包への変更 イメージ
つるし梱包への変更

プラスチックの再資源化
ーIVD事業部ー

2022年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行され、3R(Reduce・Reuse・Recycle)に加えて、新たにRenewable(再生可能資源への代替)が求められるようになりました。診断薬事業部松山地区においても、プラスチック使用製品の設計や材料の見直しを行うだけでなく、社内での分別の見直しや、マテリアルリサイクル(原材料化)が可能な廃棄物処理業者の開拓を進め、2023年度、松山地区として新たに年間2tのマテリアルリサイクルを追加し、実績でプラスチック総排出量の約45%の再資源化を達成し、環境への負荷軽減に貢献しています。