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クリニック経営 医師 事務長 2025.02.07 公開

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クリニックのホームページ制作を成功させる5つのポイントを解説

「クリニックにホームページがあったほうがいいのはわかっているが、何から始めればいいのかわからない」「制作費用や流れがわからない」などの声をよく耳にします。こうした状況を放置すると、患者さんへの情報発信の機会を逃したり、採用活動でも不利になってしまったりする可能性があります。本記事では、クリニックのホームページが必要な理由から、効果的なホームページの作り方、制作費用の目安、制作会社の選び方まで、詳しく解説します。各情報を参考にすることで、自院に最適なホームページ制作の進め方がわかります。ホームページ制作をお考えの先生は、ぜひ最後までご覧ください。

※本内容は公開日時点の情報です

#開業検討 #開業直後の悩み #事業計画

目次

クリニックにホームページは必要か

クリニックのホームページ制作を成功させる5つのポイントを解説

現代では、クリニックのホームページ開設は必須といえます。インターネットでの医療機関検索が一般的になっており、ホームページがないことで患者さんの来院機会を逃す可能性があるためです。

また、スタッフ採用においても重要な役割を果たします。具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しくみていきましょう。

患者さんが受診先を選ぶ理由になっている

スマートフォンの普及により、多くの患者さんがインターネットを使って医療機関を探しています。診療時間や診療内容をはじめ、院内の様子や医師の経歴など受診の判断材料として重要な役割を果たしています。

そのため、ホームページを持たないクリニックは、潜在的な患者さんとの大切な接点を失っている可能性があるほど、重要度が増しているのが現状でしょう。

求人広告としての効果がある

クリニックのホームページは、医療スタッフの採用にも大きな効果を発揮します。自院のホームページでクリニックの理念や特徴、職場の雰囲気をアピールすれば、求めている人が応募してくれる確率を高められるでしょう。

また、ホームページを通じて信頼性や専門性を示すことで、クリニックのブランド価値向上にもつながります。

患者さんに見てもらえるホームページを作るための5つのポイント

クリニックのホームページを制作する際には、患者さんにとって使いやすく、かつ医療機関として適切な情報発信が求められます。

ここでは、効果的なホームページを作るための5つの重要なポイントを解説します。

患者さんが知りたい情報を載せる

患者さんがクリニックを選ぶ際にもっとも知りたい情報は、診療時間や休診日、アクセス方法などの基本情報です。

診療科目や対応している症状、外傷を扱う場合は受付可能な保険の種類なども重要な情報となります。また、初診の方向けに、受付から診察までの流れや必要書類についても分かりやすく説明しましょう。

各情報は、トップページから見つけやすい場所への配置がおすすめです。アクセスを促すために予約方法や駐車場の有無なども掲載すると、受診控え防止に役立ちます。

メッセージ・画像でクリニックの雰囲気を伝える

ホームページでは、患者さんが不安なく来院できるよう、クリニックの雰囲気を伝えることが大切です。院長先生やスタッフの写真と一緒に、医療に対する想いや患者さんへのメッセージを掲載しましょう。

例えば、待合室や診察室の写真を掲載すると実際の院内の様子を伝えられるため、来院時の不安を軽減できます。院内の様子は、患者さん本人はもちろん、付き添いの家族の方も気にする部分です。予算が許せば、プロの写真家に撮影を依頼する方法も検討しましょう。

定期的な更新で新しさを保つ

ホームページの情報が古いままだと、クリニック自体の運営状況に不安を感じる患者さんがいます。休診日のお知らせや院内の感染症対策の情報など、定期的に新しい情報を発信することでネガティブな印象を防げます。

また、季節の健康管理に関するアドバイスや、よくある症状についてのコラムを投稿・更新することで、潜在的なニーズへの訴求も可能です。

定期的な情報更新は、検索エンジンでの表示順位を上げることにもつながり、より多くの方にホームページを見てもらえる可能性が高まります。

SEO施策を行う

作成したホームページに多くの患者さんからアクセスしてもらうためには、SEO施策が必要です。効果的なSEO施策としては、地域名と診療科目を組み合わせたキーワードの使用が挙げられます。

例えば「〇〇区 内科」「〇〇市 小児科」などのキーワードをページタイトルや文章内に自然な形で盛り込むことで、検索結果の上位表示が期待できます。

さらに、ページの読み込み速度改善やわかりやすいページ構成、スマートフォン表示対応なども効果的です。

医療広告ガイドラインに違反していないか注意する

2018年の医療法改正により、クリニックのホームページも医療広告ガイドラインの規制対象となりました。

本ガイドラインでは、虚偽や誇大な表現、他の医療機関との比較による優良性の表示などが禁止されています。治療効果や症例写真の掲載にも細かい規定があるため、制作時には注意が必要です。

具体的な規制内容や注意点については、以下の記事でより詳しく解説しています。ぜひ、あわせてご覧ください。

関連記事:医療法の広告規制には要注意!

クリニックのホームページを制作する方法

クリニックのホームページ制作には、主に「自分で制作する方法」と「制作会社に依頼する方法」の2つの選択肢があります。ホームページを自分で構築できる知見や時間がある場合を除き、制作会社への依頼をおすすめします。

医療機関のホームページは、患者さんの健康に関わる重要な情報を扱うため、専門的な知識と経験が必要です。また、デザインや技術面でのプロフェッショナルなサポートが得られるため、スマートフォン対応やSEO施策など、重要な要素を漏れなく実装できます。

一方、自分で制作する場合は、コストを抑えられるメリットがありますが、デザインの完成度や機能面で制限が生じるかもしれません。また、医療広告ガイドラインへの対応や、セキュリティ対策などの技術的な課題に一つ一つ対応する必要があり、多くの時間と労力がかかります。

そのため、クリニックの運営に専念しながら、効果的なホームページを持つためには、実績のある制作会社に依頼することが賢明な選択といえます。

ホームページ制作の流れ

クリニックのホームページ制作は、開業前の半年~3ヶ月前に発注することをおすすめします。制作には一定の時間が必要なため、余裕を持って進めることで、開業に合わせてスムーズに公開できます。
制作の流れの例は、以下のとおりです。

  • ヒアリング:制作会社とクリニックの理念や方針、特徴などについて打ち合わせ
  • デザイン確認:ヒアリング内容をもとに、トップページを中心としたデザイン案が制作会社から提示される
  • 原稿作成:多くの制作会社では、ヒアリング内容をもとに原稿の草案を作成してもらえる
  • ページ確認:すべてのページの内容やリンクの動作確認、スマートフォンでの表示確認などを行い、必要な修正を加え内容を確定する

ホームページ制作に必要な費用の目安

クリニックのホームページ制作には、初期の制作費用と、公開後の継続的な管理費用が必要となります。それぞれの費用について、具体的な目安をみていきましょう。

制作費用

クリニックのホームページ制作費用は、一般的に50万円~100万円程度が目安です。この費用には、デザイン制作・コーディング・文章制作・写真撮影などの基本的な作業が含まれています。

ただし、予約システムとの連携や診療案内の動画制作、スタッフ写真の撮影など、機能や内容を充実させると費用は増額します。また、ページ数が多くなる場合や、スマートフォン専用デザインを別途作成する場合なども、追加費用が必要です。

管理費用

ホームページ公開後は、継続的な管理費用が必要です。管理費用の目安は月額1万円~5万円程度で、サーバー代やドメイン料金、セキュリティ対策費用などが含まれます。また、お知らせの更新や休診日の告知など、基本的な更新作業もこの費用に含まれることが一般的です。

さらに、検索エンジンでの上位表示を目指すためのSEOコンサルティングサービスを依頼する場合は、月額6万円以上の追加費用が必要な場合もあります。診療圏内の競合の状況や目標とする検索順位によって、必要な対策や費用は変わってきます。

このように、初期費用だけでなく、継続的な管理費用についても事前に確認し、長期的な運用を見据えた予算計画を立てましょう。

クリニックのホームページ制作会社の選び方

クリニックのホームページ制作会社を選ぶ際は、医療分野での専門性と、長期的なサポート体制の確認が重要です。ここでは、選定時の重要なポイントについて解説します。

医療機関での制作実績があるか

医療機関のホームページ制作では、医療広告ガイドラインへの対応や、患者さんへの適切な情報提供など、専門的な知識が必要となります。そのため、医療業界、特に自院と同じ診療科でのホームページ制作実績が豊富な会社選びが重要です。

例えば、自院が内科であれば内科クリニック、歯科であれば歯科医院の制作実績が豊富な会社を選びましょう。制作会社に過去の制作事例を提示してもらうことで、デザインの方向性や、情報の見せ方について具体的なイメージを持てます。

また、実際に制作した医院のホームページを確認することで、デザインの質や使いやすさの判断に活かせます。

費用やサポート体制を比較する

ホームページの制作費用は会社によって大きく異なるため、複数の会社から見積もりを取得したうえでの比較検討をおすすめします。その際、制作費用だけでなく、公開後の管理費用やサポート内容についても詳しく確認しましょう。

特に重要なのが、緊急時の対応体制です。自院が土日や祝日診療に対応する場合、制作会社は休みのところも少なくありません。休診情報の緊急更新や、システムトラブルが発生した場合の支障を最低限にするため、休日対応の有無や緊急時の連絡方法、対応までの所要時間などを確認しましょう。

また、定期的な更新作業やSEO施策のサポート内容についても、会社によって差があるため、自院のニーズに合った体制が整っているかも確認することが大切です。

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まとめ

インターネットで医療機関を探すことが一般的となった現在、クリニックがホームページを持つのは標準的な取り組みとなっています。ホームページを通じた情報発信は、初診患者さんの来院促進が期待でき、アクセス数や問い合わせ数など、施策を客観的に確認できるメリットがあります。

医療広告ガイドラインに準拠し、患者さんが必要とする情報を見やすく掲載できるホームページを作るには、医療分野での実績が豊富な制作会社選びがポイントです。

まずは、複数の制作会社に相談し、費用やサポート内容を比較するところから始めてみてはいかがでしょうか。

著者情報

武田 直也 様

フリーランスWebライター。18年間、医療事務として合計3つの医療機関に従事。診療報酬をはじめ、診療情報管理士の資格を活かしたカルテ監査やDPCデータ分析、クリニカルパスなどの医療情報利活用に精通している。

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